勤続7年、自信をつけて明るくなったMさん

社会福祉法人ひじり会 障害を伝えて介護施設に就職

~勤続7年、自信をつけて明るくなったMさん~(知的障害)

社会福祉法人ひじり会 小規模多機能型施設勤務

現在の仕事の様子

Mさんは、介護が必要な方のための小規模多機能型施設で、リハビリの補助や、食事の配膳、清掃などの補助業務をしています。
Mさんが働く施設はとても家庭的な雰囲気です。ゲスト(利用者)が来られると、Мさんはやわらかな表情で、あいさつをし、服装をほめたり、お天気の話をしたり、積極的にコミュニケーションをとり、自然なタイミングでお茶を出します。
リハビリ中には、ゲストのそばに座り、やさしく声をかけながらサポート。認知症の利用者の方もいらっしゃるので、利用中に不安な気持ちになられ、「帰る!」と言われることもありますが、「もうすぐ奥様が迎えに来られますよ」と、その方が安心できるよう声かけするMさん。利用者それぞれに安心できる言葉かけがちがうのですが、周りのスタッフの声かけをまねして、一人一人にあった対応を覚えています。
ある時には、ゲストが誤って口にボールをいれようとした時にとっさに止めたことも。しっかり利用者の状況を把握し働いているMさんです。

いっしょに働く 上司の方より

障害者雇用ということで、入浴や食事、トイレ介助など、身体介護をはずして、Mさんのできる仕事をしてもらうようにしました。
Mさんの苦手なことは手伝ってはいますが、Mさんも周りをよくみていて、自然にスタッフをサポートしてくれます。認知症のゲストの対応や見守りもほんとに上手になりました。

障害を伝えずに働いていたころ…

Mさんは福祉の専門学校卒業後、病院に看護補助の仕事で就職しましたが、まだ障害の認定は受けていませんでした。シーツ交換や、患者さんの着替えの介護など、教えてもらっても、すぐにうまくはできませんでした。「どうしてできないの?」と思われ、職場の人に相談もできなかったMさんは、次第に仕事にいけなくなりました。「行かなければ」と思い、家を出ても、職場に足が向かず、公園で時間をつぶして帰るなど、つらい時期がありました。結局、仕事をやめ、働く自信が持てず、長い期間家にいましたが、周りのすすめで障害者手帳をとり、あゆむの訓練と就職後の定着支援を受けることになりました。

あゆむでの訓練の様子

最初はできないと思われること、まちがえることが怖くて、訓練の作業場面でも、なかなか質問に来れないことがありました。でも、教えてもらったら、素直にとりくみ、きちんとできるMさん。「最初からわからなくてもいいんだ、教えてもらったらできるんだ」という体験を積み重ねてもらいました。そして、2回目の職場実習で行ったお弁当屋さんでは、指示された仕事が終わったら、「次、何しましょうか?」「これどうしたらいいですか?」と忙しい現場で果敢に質問をするMさんの姿がありました。職場の方から「とっても助かるよ!」と言われ、キラキラした表情で働いていたMさん。少しずつ自信がついていきました。
現在の職場へは4回目の職場実習で出会い、2週間の実習を経て採用が決まりました。ゲストとのコミュニケーションをとることが中心の仕事で、最初は上手に話せませんでしたが、ゲストの役にたちたい、職場の人を助けたいというMさんの思いと職場のサポートがあり、周りの期待を超えた成長をされました。

仕事、がんばってます!

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